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バリ島からのエクスカージョン。ロンボク島、そしてダイバー憧れのギリ島へ。

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。
地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。
Gili_Image:Gunung Rinjani from Gili Trawangan 1.jpg/From Wikipedia, the free encyclopedia


ロンボク島スンギギからギリ島へ行くには、
チャーターボートがおすすめ。
ロンボク島スンギギからギリ島へ行くには、バンサール港まで陸路タクシーやベモで行き、そこから小型船に乗り換え、1時間30分。書けば簡単だが、バンサール港では、船を待つ間、レートの悪い両替、蚊取り線香の押し売りがひっきりなしにやってくる。船もひとが少ないと定刻になっても出発しようとしないことも。面倒なうえに時間が読めない。 そこで、裏技!というほどでもないが、スンギギビーチのボートハウスでボートを1隻チャーターして、ギリ島へ向かう。こちらの都合が良い時間に出発してくれるし、スンギギビーチから1時間30分くらいで着く。料金は1日45$。ディスカウントも交渉次第。 ボートといっても、真っ白なクルーザーを想像してはいけない。ダイバーならすぐ理解できると思うが、細いボートの左右にバランスをとるための補助翼が付いたバンカーボート。しかもぼろい。それでも沈むことはないし、それなりのスピードで進んでくれる。


ギリ島へ上陸。
店を探す手間もなく、荷物は運ばれていった。
ボートを借りるときに、ギリ島で何をしたいか聞かれる。 「ダイビングとシュノーケリング」と言ったら、ギリ・トゥラワンガン島に到着するや桟橋から私のメッシュバッグを引き上げ、何も言わずにダイビングサービス「ドリームダイバーズ」へ連れて行かれた。ショップを探す手間は省けるが、ショップを選ぶチャンスがない。できれば日本語が話せるダイブマスターがいるところと思っていたが、いそうにない。英語は通じるが、ドイツ人にフランス人。EC諸国の人に人気のショップだった。 書類に記入し手続きをすませ、今日のポイントのブリーフィングを受ける。 潜水時間は?最大深度は?と質問すると、 「あなたはダイブマスターなのだから、あなたが決めて」とフランス人のおねえさんに言われてしまう。いきなりのカウンターパンチ!日本人相手のショップに慣れていると、ショップ管理のもと、「水中団体移動」になれきってしまっているが、欧米系では、ポイントの説明以外はダイバーが好きなように潜るフリースタイルが一般的だ。ただ一人では潜れないので、(バディーダイブがレクレーショナル・ダイビングの基本)ダイブマスター認定を取得したばかりのドイツ人スタッフがバディとして着いてくれるという。 ドイツ人の兄ちゃんは22歳。 夏休みの間6月から9月まで3ヶ月間東南アジアをバックパック旅行中。ギリ島は海好きのバックパッカーに人気で、この島へ来てダイブマスターの認定を取得するヨーロッパ人が多いという。 日本よりはるかに安い費用で認定を受けられる。ただし、全て英語。 母国語が英語でないドイツ人が英語での講義を試験を受けティーチングステータス(ダイブマスター)を取得できるほどの英語力を身に付けているということに驚く。日本の英語教育は、何がちがうのだろう。 軽くショックを受けながら、ダイビングボートに乗り込む。 家族はダイビングショップでシュノーケリングセットを借り、乗ってきたバンカーボートでギリアイル島へ向かった。


チドモの足音と鈴、そして潮騒。この島の音といえば、それだけ。 この島では人も荷物もチドモで運ぶ。鈴が付けられていて、とおるたびに、サンタクロースでもやってきたような音色を響かせる。チドモの足音と鈴、そして潮騒。この島の音といえば、それだけ。この島にいると、バリ島がとてつもなく大都会に思えてくる。あのスンギギが街に思えてくる。 ダイビング以外にこれといった産業がないちいさな島。しかし、夕陽は、これ以上ないほど赤く、夜は満天の星が輝く。なにもない幸せがここにはある。


by simple_c | 2007-04-21 10:38 | トラベルエッセー
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